山葡萄(やまぶどう)とアケビの蔓(つる)で丁寧に編み上げられた籠バッグです。
山葡萄の蔓の皮は、繊維が緻密で非常に丈夫で、型崩れしにくい高い強度を持ち、重い荷物にも耐え、永きにわたりご利用いただけます。
さらに使い込むほどに、手の脂や摩擦によって樹液の成分が溶け出し、色が濃い飴色へと変化し、美しい艶が出てきます。この艶出しの過程こそが「籠を育てる」喜びとも言えます。
アケビの蔓は山葡萄に比べると軽く、しなやかさがあるため、複雑な透かし編みや細工に向いています。透かし編みを施すことで、バッグ全体に軽快さと洗練された印象を与え、重くなりすぎないモダンなデザインを生み出しています。
山葡萄ほど劇的ではありませんが、使い続けることで落ち着いた色合いに深みが増し、徐々にツヤが出てきます。
性質の異なる二つの天然素材を組み合わせることで、強度、軽さ、デザイン性を両立させた、非常にバランスの取れた逸品となります。
細かなダメージや使用感はありますが
少し使い込んだことで、素材本来の持つ油分が馴染み、しっとりとした深みのある色艶が生まれています。
伝統的な日本の技術と自然素材の力が凝縮された籠バッグは、まさに一生物と言えます。季節を問わず、装いに格調高いアクセントを添えてくれます。
size
横35cm 縦25cm マチ13cm
ハンドル36cm